カメラビジネスが変わる?

日本の製造業のうち、まだ中国資本より優れている分野があります。
それは、「レンズ」です。(もちろん他にもあるでしょうが。) 非球面レンズを設計し、生産品質を保つことはまだまだ難しいのです。
「レンズ」の良し悪しは解像度に反映します。自分のカメラ、携帯電話のものでも良いですから、何台か用意して、カラフルな毛糸を束ねて広げたものを撮ってみると良く比較できます。一眼レフカメラなどは、それはもう素晴らしいものです。携帯電話は、各社でばらつきが出ますが、総じて一つ一つの毛糸を判別するのは困難です。もっとも、ノイズ処理の関係もあるのですが。。。

その「レンズ」ですが、中国資本が今年、おそらく日本企業並みに追いつくものと考えられます。彼らも量産ができるようになります。そうなると、日本の企業は、PCでおきたのと同じように、開発と商品企画・販売を行う社員だけ残ることになります。エンジニアに要求される中身が変わるのですね。

ちょっと脱線しましたが、(日本にいる・残るエンジニアに要求される能力についてはまた別の機会に)カメラそのもの機能構成(機能分割といった方がいいかな)もまた、変わろうとしています。CPUの処理能力があがり、DSPみたいなプロセッサが内蔵され、しかも4つが同時に動いたりする、SIMDと呼ばれる機能が入りはじめると、いままで、HWで行っていたものが、SW化されるようになります。なんかインテルにいた頃こんなこと言ったな〜。
では、具体的にどうよぉ。と言われると思いますが、まずは、デジタルカメラ特に、カメラモジュールを理解しないと説明がうまくできません。それは、おいおい説明することにして、ここでのポイントは、
+ カメラの生産は中国資本へと移り始めている。「レンズ」もまた例外ではない。低価格化へ進むということ。
+ カメラそのものの中身が変わろうとしている。今までの経験ではとらえられない商品・販売になろうとしている。
まぁ、チャンスですね。 「何故? どういうこと?」は、これから徐々に明かしていきます。